「想像の共同体」 書評

定本「想像の共同体」

ベネディクト・アンダーソン著

 

この本はナショナリズムが歴史的にどういった経緯で生まれたかを理解できる本

この本を読み始めたきっかけはライフネット生命取締役の出口治明さんが人類必読の書と勧めていたからだ

 

ちなみにこの出口さんはとてつもない読書家

 

出口さん曰くこの本を読まないと真の意味でナショナリズムを理解することはできないらしい

国民国家とはただの人間の想像の共同体にすぎない

 

ではどうやってその想像の共同体が生まれたのか?

ちなみに僕が前に読んだサピエンス全史にも同じようなことが書かれていた、その中では虚構という表現だった

 

それは聖なる共同体、言語、血統の衰退が国民という想像の共同体を生んだ

昔はラテン語一強の時代

そしてその聖なる言葉はそれ独自の音しかもたず、他の国の言葉に変換することは不可能でそれはただの記号であるからこそ神格さがあった

 

しかしここに出版資本主義が生まれる

ありとあらゆるものは各世界の言語に翻訳されて出版されラテン語は神格性を失っていく

 

それに付随して宗教の衰退

この頃、宗教が多元的に並存してそれぞれの信仰に乖離があるという現実があり人々は何を信じればいいのかわからなくなっている

そこに出版資本主義により新聞ができてそれぞれの言語で皆が同じものを読み同じことを話し合う

 

毎朝皆が頭の中でセレモニーを行うようになる

それにより可視的な不可視性が生まれ国民という概念を創り出し暦の上の偶然が宿命へと変換させる

 

勝手に昔からあるものだと認識し始める

これがナショナリズムの始まりというわけだ

まとめ

 

この勝手な限られた想像のせいで人は殺し合いをする

殺し合いとはもうそれは苦痛であり実際に起こることだ

想像で殺し合いをするというのは人間にしかできない愚かさだ

“国民とはイメージとして心に描かれた想像の政治共同体である”

想像に振り回されないようにしよう

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